ラジオから…二酸化炭素とか疎水とか
昨日は中途半端に忙しく、いつものように客待ちの間、車中で読書というわけにはいかなかった。今週に入って取り出した(お試しの期間で三ヶ月だけの約束だが…)新聞も、持参するのを忘れ、読めず、となると、退屈しのぎにはラジオである。
夜中になるとオリンピック情報が聴けるが、日本人選手の参加し活躍する時間帯は短いし、呆気ない。
音楽も昔のように今、ラジオで盛んに流れる音楽は我輩向けとは言いがたい。時代が小生を追い越していったというか、小生の足が遅くて追いつかないというか、今時の曲は<音楽>には感じない場合が多い。雑音よりもっと始末が悪い。具体的な曲名を書くと差し障りがあるし、その前に曲名も歌手の名前も分からない。
→ スピード違反を覚悟で大急ぎで羽田空港までお客さんを送り届けた帰り、東海埠頭公園で一服。東京には都心を三十分も離れると、こんな場所がある。運河の先の東京湾。その先の太平洋。青い空の先は宇宙だ! 春の陽気で、このまま運河や空や橋を眺めながら居眠りでもしたい気分だった。
久しぶりにラジオで摂取した雑多で且つ断片的な情報をメモしておきたい。雑多なのは、ラジオだから想像が付くと思われるが、断片的というのは、仕事柄、一つの番組をじっくり聴きとおすわけにはいかないからである。暇とは言いながらも、折々にはお客さんが乗ってこられるという僥倖に恵まれる。
となると、ラジオを消すか(消すと言っても、手品を使って消すのではなく、オフにするってことだが)、ボリュームを下げる。よって、音楽にしても話(対談、インタビュー、談話)にしても、聞きかじりになってしまうわけである。
← 同じく東海埠頭公園の芝生。ハトさんたちが盛んに何かを啄ばんでいる。近付いて確かめたかったけど、食事中のところをお邪魔しても悪いかなと思い、撮影だけさせてもらった。
それにしても、昨日は暇のような忙しいような不思議な一日だった。といっても、夜半過ぎからは暇!
日中は待機する時間がない程度に忙しかった。特に、「時間がないから、間に合わないと大変だから、急いで!」というお客さんが続いたから、慌しさの感が強く、神経的に疲れることが多い。
そもそも、タクシードライバーはドライブをしているわけじゃない。のんびり走ろうとは思っていない。安全・的確・迅速が最低限のモットーだ。その上に快適を提供することができれば言うことはないが、こればかりはお客さんにとっての快適が千差万別なので至難だ。
まあ、愚痴はいろいろあるが、ま、我慢だ!
まず、二酸化炭素の話題を聞いた。
地球環境(大気)温暖化の問題で何かと槍玉に上がる二酸化炭素(CO2)だが、その有効利用が一部で始まっているのも事実らしい。
一つは要は、二酸化炭素(CO2)で掃除するという話だ。
「超臨界炭酸ガスクリーニング」が実験段階からユーザー対象のモニタリングに移行しつつあるという話。
「オートランドリータカノ - 超臨界炭酸ガスクリーニング」が参考になる。
代表取締役の高野 十氏の話によると「炭酸ガスにはもともと石油以上に脂を溶かす力があって、31度、74気圧以上で、液体でも気体でもない「超臨界流体」になります。この状態は液体が持つ汚れの融解力と、1ミクロン以下の繊維の中にも入り込んでいける気体の浸透力を併せ持っているの」だという。
「これ(超臨界炭酸ガス)をノズルから噴出させると、イメージ的には霧よりもっと細かな粒子が秒速360メートルくらいの勢いで飛んでいって、衣類の汚れを取り去ることになります。洗濯物を制止させたままで洗浄できるうえに乾燥工程がいらないので、繊維にも傷が付かない」のだとか。
また、「現在のように石油系の溶剤を使うとどうしても化学物質が残りますし、長い目で見れば環境汚染の問題もでてくるわけですが、CO2なら繰り返し再利用できるので、環境保護の面からも非常に理想的な新技術ということにな」るのだという。
さらに、「皮膚科のお医者さんにも加わっていただいて化学物質過敏症の方とかアトピーでお困りのお客様を対象にモニタークリーニングを行っています。「ニオイが全くない」、「アレルギーにもよさそう」といった良い反応が返ってきてい」るということで、アトピーやアレルギーの原因の一つである可能性のある微量な化学物質の残存も解消されるわけだ。
開発の切っ掛けは、「東北大学の超臨界溶媒工学研究センターにCO2てクリーニングをする装置があると聞いて、平成11年10月に新井教授をお訪ねしたのが始まり」だという。
詳しい話は、「特許流通ニューズレター 050215」で得られる。
二酸化炭素(CO2)による清掃について、別の話題もあった。それは、二酸化炭素 (CO2) によりほこりを払い落とす方法についての話だった。
「Subaru Topics Subaru Telescope, NAOJ」なるサイトを覗く。
マウナケアにあるすばる望遠鏡、夜ドームを開けて観測するため、望遠鏡の主鏡は火山灰で汚れてしまいがち。「精度の高い観測を目指しているすばる望遠鏡にとり、この主鏡の汚れは大敵」。よってその鏡面の埃取りが課題になる。
いろいろ考えられた中、「作業量や効率の点から、採用された方法は、二酸化炭素により払い落とす方法」だというわけだ。
つまり、「先の細いノズルから液体の二酸化炭素(-56.6℃)を勢いよく出すと、熱の出入りがない急激な膨張 (断熱膨張) をします。その結果、気体の二酸化炭素と固体のドライアイスができ、それらが混じった状態になります。これを主鏡全体に吹き付けると、ドライアイスがほこりをはたき、気体の二酸化炭素によってほこりとドライアイスが主鏡から払い落とされるという仕組みです。この方法を CO2 クリーニングと呼んでい」るとか。
二つ目は、疎水の話。
NHK第一の「疎水から水と農村を考える」にて。
インタビューされているのは誰なのか名前を聞き漏らした。
そもそも疎水って何?
「そすい 0 【疎水-▼疏水】 - goo 辞書」によると、「灌漑(かんがい)・給水・舟運・発電などのために切り開いた水路」だとか(別に、「親水」の反対語の意味もある)。
どうやら、「村の高齢化、農業の国際競争への対応、環境意識の高まり、こうした状況が重なって日本の”水・土・里”は、いま大きな曲がり角に来ています。農林水産省では、日本の美しく豊かな”水・土・里”を育て維持していくことが重要と考え、なかでも農業のための用水をテーマとして疏水百選を募集しております」ということで、このたび、「疏水百選」の選定が決まったらしいのである。
我が富山県からも、 「小矢部川上流」「愛本新用水」「舟倉用水」「下八ヶ佐加野用水」「外輪野用水」「牛ヶ首用水」「十二貫野用水」「常西合口用水」「室山野用水」「鷹栖口用水(砺波平野疏水群)」などが選ばれたようだ。
「疏水百選」なるサイトを覗けば、関心のある地域でどんな疎水が選ばれているか分かるはずである。
「琵琶湖疏水」などは多くの人が知っているだろう。が、他に、「那須疎水」「安積疎水」があり、「琵琶湖疏水」と併せ三大疎水があるとは知らなかった。
今は詳しく話を綴ることはできないが、ホタルが舞い、メダカの泳ぐ川のある農山村こそが日本の原風景であり、そうした生き物が生息できたのは、有害な物質を垂れ流すことがなかっただけではなく、米を洗ったとぎ汁などが川の水の生き物たちの栄養源になっていた、(聞き漏らしたのでいつの時点から比べてなのか分からないが)農村人口が600万人も減少した、山や森や疎水の管理をする人(の手)がなくなった、農業は食糧安保の観点からも自給率を高めるなど重要な課題だ、云々という話。
メダカの名前は昔、日本には5000もあった、という話は印象的だった。それだけ各地域に自然と親しむ光景があったことの証拠なのだろう。
他にも、トリノオリンピックに関係し、ノンフィクションライター(エッセイスト)の宇都宮 直子氏の話を聞いたのだが、内容を忘れたし、時間がないので割愛。またの機会に。
さらに、記憶が曖昧だが、インドネシアでこの程、島の数の調査結果が出て、従来より千個ほど増えた、といった話が、あるラジオ番組(局名や、その方の名前、番組名は忘れた)のパーソナリティが話していた。
翻って、では我が日本の島の数はどれほどか、そういった疑問は誰しも持つ。その女性パーソナリティもそうで、調べてみたら、自分が想像していた数とはまるで違って、現在6,852もあるという(注)。
実は、小生も千個以上はあるかなという程度の認識だったので、6,852という数にはちょっと驚いた。
「海の自然のなるほど 「日本の島の数」」を覗く。
まず、島というが、では四国や九州や北海道は島なのかどうか。では、本州は?
実はいずれも島だという。だから列島というのだ?!
6,852個の島があると上記したが、「海岸線の長さが100m以上の島」の数がそれだけあるということは銘記しておかないといけない。
この中には韓国と領土問題で係争している竹島は数のうちに入っているようだが、沖ノ鳥島はどうなのだろう。
この島(の数)の話題も興味深いが、後日、改めて触れる機会があるだろう(と期待する)。
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