丹沢湖・中川温泉へ行って来た
丹沢湖の近くにある中川温泉の、とある宿へ友人らと旅行してきた。年の瀬も押し詰まった28日から29日にかけての一泊である。楽しみは温泉だが、24日から27日までの帰郷の旅の疲れもあって、小生など畳のある大部屋で寝転がるのがも楽しみ。
宿の料理も、夕食も朝食も洗練されたわざと気遣いの感じられるすばらしいものだった。
敢えて画像は載せないが、客室のお世話をしてくれた、青森は下北の出身だというお姐さんとの会話も楽しかった。ここは山北なので、下北から山北へ来たんだね、という小生の話も滑ってしまった。
← 宿の部屋から丹沢の眺め。夜になったらオリオンなどの数え切れない星々や火星がくっきりと見えた。
丹沢湖へは80年代の半ば頃、オートバイでやってきたことがある。246号線をひた走って、丹沢湖周辺を走り、何処かの岩場を見つけて、日溜まりのもと、休憩がてら読書。
河原でのキャンプ、渓流釣り、温泉と楽しむアイテムはいろいろあるが、小生の旅はひたすら禁欲的というか、ワンパターンなのである。
その頃は、読書が好きで本を読みたいが、オートバイも駆りたくてたまらず、両方を兼ねるということで、旅先へ本を持参することは忘れない。
今回は友人たちとの旅なので、車だし、本を読む暇があるとは思えない…のだが、読み止しの山本健吉の文庫本をバッグの隅に潜ませておいた(やはり、触りもしなかった)。
→ 夕食。板長をはじめ四人の料理人で作っているとか。どの料理も手が込んでいるし、丁寧な作り。とにかく、おいしかった。量もあったし。
丹沢湖は、「旅と自然」の中の「2002年11月19日(火):丹沢湖の紅葉」で見ること出来る紅葉の画像でも分かるように秋も深まっておれば紅葉の名所となるように、景色がすばらしい。
「丹沢湖は、東に玄倉(くろくら)川、北に河内川、西に世附(よづく)川と、三つの川の合流点に作られた、三保ダムによる、人造湖」だとのこと。目的は、水流調節や、「神奈川県民の、のどをうるおすために造られた」とか。
「丹沢湖 - Wikipedia」にもあるように、「丹沢湖は人造湖であるが周囲の自然とよく調和しているとされ、「かながわの景勝50選」(神奈川県による)、「ダム湖百選」(財団法人ダム水源地環境整備センターによる)にも選ばれている。」のである。
(「丹沢湖 - Wikipedia」では、「丹沢湖には玄倉川(くろくらがわ)、世附川(よづくがわ)、中川(なかがわ)の3つの支流からの水が流れ込んでいる」とある?! 丹沢湖の某休憩所に設置された地図には中川川(!)と名前が付せられていて、「中川」ではなく「中川川」こそが正式名称なのか、判断が付きかねる。)
← 宿のフロント裏の庭の池には、色とりどりの鯉が一杯。栄養もタップリのようだ。中に二匹だけ(?)金魚かなと思わせる小さいのもいて、並んで泳いでいたのが印象的だった。小生、思わず混浴ならぬ鯉浴だと駄洒落を飛ばすが受けがいま一つだった。
宿の内外では写真を撮り捲ったが、丹沢湖周辺はドライブに興じるばかりであまり写真を撮っていない。「丹沢湖 2003年01月12日」なる頁に丹沢湖周辺や三保ダムの景色などが幾つか載っている。我々の旅とは二週間ほどしか違わないので、我々が見た風景の感じとそれほど違わないかもしれない。
「第6回クリスマス in 丹沢湖」なるサイトが見つかった。「16万球の電球で飾られるイルミネーションの点灯式 点灯期間 12月10日(土)~12月25日(日) 17:00~21:00 」(2005年12月10日 撮影:高木信幸)とあるから、今年もこのイベントが行われたようだ。
→ 宿の中には剥製が一杯。イノシシ、カモシカ、タヌキ…。イノシシを真正面から覗き込んだら、その鋭い眼光で睨み返されてしまった。
我々が向かったのは丹沢湖に流れ込む川の一つである中川にある中川温泉にある宿の一つ。「週末ウォーキング(西丹沢自然教室~箒杉~中川温泉~丹沢湖)」にも宿の画像が載っている。
この頁でも分かるように、「丹沢湖では年中通じて、祭り・イベントが沢山あり」、「2月上旬の実業団駅伝大会 、4月上旬のやまきた桜まつり、4月下旬の大野山山開き、8月中旬の花火大会、11月中旬の室生神社流鏑馬(県指定無形民俗文化財) 、そして11月最終日曜日には丹沢湖マラソンが開催されている。」とのこと。
この他に上記したクリスマスイベントもあるわけである。
あるいは親子連れだったら、カヌー体験も含まれる、体験型プログラムと銘打たれた「不思議じかけの夏 in 丹沢湖」なる頁が参考になるかもしれない。
← 立派な鎧兜が陳列されてあった。傍には「うちかけ」も。他の場所にあった「鎧兜」は数十万円で売りますとあった。
丹沢湖記念館があるが、今回は立ち寄らなかった(年末で閉まっていた)。上掲のサイトを覗いていて分かったのだが、その近く(あるいは記念館に併設して)に「三保の家」があるとか。「三保の家は湖底に水没した世附にあった約120年前の民家を移転復元したもので、当時の生活用具や写真が展示されている。」とのことなので、94年にはダムが出来て湖底に沈んだ村に絡む物語である「水底(みなそこ)の墓標」という300枚ほどの小説を書いた小生は、そうした家にロマンを感じてしまう。
今度、丹沢に行く機会があったら、是非、この家など覗いてみたいものである。
と、この頁を閉じようとしたら、気になる記述が。「箒杉(名木100選)」なる項の、「箒沢集落の入口付近にある箒スギは、昔、禁令により6種の木材=杉(スギ)・桧(ヒノキ)・欅(ケヤキ)・樅 (モミ)・樛(ツガ)・榧(カヤ)は伐ることが禁じられ、この地方が宝木沢といわれたのが転じて箒杉(宝木杉)と呼ばれている。」という説明ではない(ここも興味が湧くけど。「この箒杉は、胸高約12m、根廻り約18m、高さ約45mの大きさで、推定樹齢も県下最高齢の約2000年」とのことだから、この杉も見逃したのは惜しかった。やはり事前に調べておくべきだった!)。
→ 某休憩所に車を止めたら、日溜まりに猫ちゃんたちが。目を細めて、気持ち良さそう! と、我々がうろうろしていたら猫ちゃんたちがニャー、ニャーと鳴き出したかと思ったら、我々の足元に適度の距離を置きつつも寄ってきて、盛んにニャー、ニャーと鳴く。車中のお八つにしようと旅館から持ってきた茶菓子を千切って与えると、最初は警戒して食べなかったたのが、仕舞いには三匹の猫ちゃんたちが先を争うようにして食べる。とうとう、せっかくの茶菓子がなくなった。それでも猫ちゃんたちは諦め切れないとばかりに足元に纏わりつく。それでも、最後にはもうお菓子がないと分かったのか、最初居た恰好の日溜まりに戻り、また、日向ぼっこ。
気になるというのは、「中川温泉」なる項目の説明文。「温泉入口バス停から少し下った所に、中川温泉街と美しい渓流の中川川がある。」とある。上のほうで、某休憩所の地図にある「中川川」という名称に疑問符を呈するような書き方をしているが、やはり中川は地名であり、川の名前は正式には「中川川」と呼ばれるのだ。
(宿の中での雑談で、宿の部屋から見下ろせる川の名前は、どういうものなのか幾度となく話題に上ったのだった。)
予備知識がまるでなくて、丹沢湖周辺の表層さえも触れることができなかったのだが、「丹沢のページ 丹沢瀧見遊山の記」なる頁を覗くと観光名所というわけではないのだが、丹沢の奥の深さを感じさせられる。
なにしろ、冒頭に「いたるところで、沢が滝となって流れ落ちている丹沢山塊において、滝を追い始めたりしたら、休日などいくらあっても足りなくなるだろう」というのだ。「ザイルを持ち出さなくても行ける」というけれど、散歩さえ億劫で敬遠している小生には、少々の覚悟がないとトライできない。
ただ、丹沢湖近くの宿から帰ってきてからあれこれネットを通じて調べてみて、足を使っての探索をしていない間は、軽々には丹沢に行って来たことがあるとは口にしないほうがいいのかもしれない、などと思わせられてしまった。
まあ、小生には、手ほどきとして、「丹沢湖ビジターセンター」などを訪れて、「森の様子を再現したジオラマをはじめ、地形模型、常設展、大型映像」を楽しむのがいいのかもしれない。
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コメント
年の瀬の旅行はいいですね、新年が込むのでがらがらですよね。
僕も年の瀬に箱根に行ったことありますが、手厚いもてなしといったら!
弥一さんは新年はどうされますか、僕は国立博物館が二日無料解放というのでいってきたいですね。
投稿: oki | 2005/12/29 23:33
oki さん、こんにちは。
腰の重い小生、友人らに誘われないと動かない。面倒なんだけど、行ったら、それそれで実に楽しい。ひたすらのんびりだらーりの旅でした。人影は少なかったのですが、宿は満杯でした(空室はなかった)。でも、風呂はゆったり。泳いじゃおうかと思ったくらい。
新年は、どうしましょう。来年のことを言うと鬼が笑うというし、来年になってから考えます。
投稿: やいっち | 2005/12/30 01:38
やいっちさん とっても素敵な所ですね!
一枚目の写真なんか本当に、さぞかしと思います。
降るような星を眺めたとは、いいわねぇ
今、非常に 強烈に 空腹です。あの焼き魚を頭からがりがりと食べたいです。
骨もしっぽもきっとすごくいい味でしょうね。
風呂で泳ぐやいっちさん、想像しております(^^♪
投稿: 蓮華草 | 2005/12/30 19:59
蓮華草さん、こんにちは。
リンクさせておいたけど、紅葉の季節もすばらしいらしい。
ただ、丹沢湖周辺については渓流釣りやキャンプんど親子連れのレクリエーションの場として楽しまれているよう。
探索したわけじゃないけど、温泉街には大人の遊び場がないみたいで、とっても健全かも。
別頁の画像もいいですよ。
投稿: やいっち | 2005/12/31 13:24