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2005/11/07

満腹の立冬

 今日、11月7日辺りが陽暦の上では立冬となるのだろうか。ネットで調べてみると、大体が7日だが、中には8日としているサイトも見受けられる。
 曖昧?
 どうやら、「立冬(りっとう)」とは英語では「Beginning of winter」ということになるようだが、秋のピークを指すらしい。
 つまり、「立冬、立春、立夏、立秋と立の付く節気がありますが、立とはピークを表します。つまり、立冬とは「秋」のピーク。これを境に、一日一日冬めいて行くと言う意味です。晩秋に入ったと言う事でしょうか」というのである。
 但し、俳句の上では(この季語随筆でも)、7日か8日、つまり立冬からは冬の季語を扱うことにする(下記するように、今年の立冬は8日なのだが)。

2006_1103061103moon0025

→ 06年11月3日、夜半過ぎに撮った月影。

 ピークということだから、7日か8日とアバウトになる? 調べてみると、「立冬 - Wikipedia」では、「立冬(りっとう)は二十四節気の1つ。11月7日ごろ。および、この日から小雪までの期間。太陽黄経が225度のときで、初めて冬の気配が現われてくる日」とある。
 さらに、「『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している」とか。
「太陽黄経が225度のとき」とは、つまりは、「天文学的には、天球上の黄経225度の点を太陽が通過する時」のこと。
 これでは分かりにくい?!

 敢えて転記しないが、「越前屋・ミニ知識」というサイトの「立冬」なる頁の説明がこの点について分かりやすくていい。年毎に位置が細かく変化し、結果として微妙な計算になるので、画然と7日だとか8日とは決めがたいらしい。ま、人間様の暦という都合に合わせて天体が動いているわけではないのだから、当然といえば当然だろうが。
 このサイトには、以下の句が載っていた:

『音たてて立冬の道掃かれけり』(岸田稚魚

 さて、季節的には秋のピークということだが、俳句の上では冬入りとなる。立冬は冬11月の季語なのである。

 で、ちなみに今年はというと、「わたしの俳句歳時記<今週の季語・一句抄> 鈴木五鈴」によると、8日。
 ところで、このサイトで以下のような記述を見つけた:

「冬立つ」「冬に入る」「冬来る」は傍題。また「今朝の冬」は立冬の朝だけを意味しており、「冬の朝」とは区別される。誤解の多い季語であり一言付言しておく。

 うーん、「冬の朝」と「今朝の冬」とは区別される。なんと難しいことよ!
 念のために(自分のために)書いておくと、「傍題」とは、「和歌・連歌・俳諧で、題の主となるべきものを詠まず他のものを詠むこと。または、2次的な題材を主題以上に重視して詠むこと」だとか(「広辞苑」による)。
 これは念のために、ではなく、宣伝のためにメモしておくのだが、「冬に入る」という傍題(季語)は昨年、この季語随筆で扱っている。

「冬の朝」は、冬12月の季語で、「寒暁(かんぎょう)」や「冬暁」などと共に、「寒さの厳しい早朝の事で日の差さない薄暗さがある」意を示すようだ。

 それにしても感じるのは住む地域によっての季節感の相違である。小生は富山生れで富山で育ったが、杜の都・仙台で学生時代を過ごした。それも6年間も。そのあと、東京へのこのこと出てきたわけである。
 仙台では、入学した最初の年の10月の印象が強い。確か10月の30日だったと思うが、夕方…といっても4時過ぎくらいだったと思うが、友人たちとキャンパスの部室を離れ、門の方へ歩きかけていたら、不意に北風が吹き付けてきた。

 その寒さは、富山での冬を知る小生にも厳しく、酷いほどに鋭いものだった。思わず息が詰まりそうな恐怖感さえ覚えた。大袈裟? 仙台に住み慣れた人には当たり前の木枯らしなのかもしれないが(あるいはただの北風だったのか)、小生には今も印象に鮮やかなほど、強烈な体験だったのである。
 
 それが、いくら暖冬だとか、温暖化だとか、また、富山や仙台とは違うのだとはいえ、東京は晩秋の気配など、まるで感じない。今月末になったら、冬の到来を感じるのだろうか。昨年などは、年末になっても、並木の葉っぱが色付かず、いつになったら枯れ葉になり、葉っぱが落ち尽くすのかと、やきもきしていた。
 年が明けてからやっと裸木になって冬らしい様相が垣間見られたりして。

 今日、11月7日は一昨年から特別な日になった。敬愛する方の誕生日なのだ。
 といっても、住む世界が違うので会える筈もない。なので、6日の夜、誕生日(の前日なので、前祝いなのだが。7日は仕事なので、ピザを注文するわけにもいかないので、6日の夜と相成ったのである)を祝って、普段は(ダイエットのため?)食べるのを我慢しているピザなど注文してしまって、一人、Mサイズのピザを平らげてしまった。
 夜には、ザンザン降りの雨になってしまったというのに、宅配の兄さん、ごめんね。
 あーあ、食べすぎだー。


 立冬やピザを食べたら立腹だ…じゃない、満腹だ!

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コメント

こんばんは、にわけんと申します。
「ピザ」記事つながりというコトで
トラックバックさせて頂きました~。

投稿: にわけん | 2005/11/07 02:54

にわけんさん、コメント、TB、ありがとう!

小生はピザは大好物だけど、自分にはカロリーが多すぎるので、めったに食べない。こういう祝いとか。
この前、ピザを食べたのは、この季語随筆が一周年となった9月のことだった。

投稿: やいっち | 2005/11/08 08:17

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ど〜も、どもどもー。 食欲の権化☆にわけんです。(おなすさん風再び。) やー、もうどうにもこうにも止まらないっす〜。 だって、食欲の秋だから〜。 もう、味覚の秋ですから〜。 この際、文化の日とか読書とかスポーツは とりあえず400メートルほど横におい....... [続きを読む]

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