ある人のサイトの「投稿ポエムBBS」を覗いたら、「みそはぎ」や「花炭(はなすみ・はなずみ)」という言葉を見つけた。
ブログの日記を読み返してみたら、「08月13日」に関連する記事が書いてある。小生、帰郷していて不在で、読み逃していたのだ。
前者はネットでも調べたし、(BBSの)管理人さんも丁寧に説明してくれて意味合いや花の風情など、分かった。季節柄、飽きの季語である「みそはぎ」を季語随筆の俎上に載せるべきなのだろうけど、今日は、敢えて、「花炭」に拘ってみる。
まず、「花炭」なるものを画像などで見てみたい。
「七飯の花炭/七重野うふふ」というサイトを覗かせてもらう。
表紙に「飾り炭は花炭(はなすみ・はなずみ)と呼ばれており、五百年来の歴史があるそうです。菊炭と共に、植物の根や実を炭化し、茶道の道具炭や飾り炭として珍重されていたと言われています」とある。
さらに、「私共の飾り炭は、自然の野山の産物を主に素材にしています。立枯れしたり、地上に落下した植物を採集し、傷みのひどい箇所を最小限に取り除き、汚れを落とし炭化という変身をすると、美しい炭になります」とあって、興味深い。
「花炭逍遥」というサイトにお邪魔させてもらう。「このページは週末に西多摩自然フォーラムの様々な活動に参加しながら、自然の中で楽しんでいる様子をまとめてみたもので」、 「主に、炭焼、竹切り、炭材作りなどの作業をしながらお花炭を楽しんでいます」とか。
いきなり表紙に、「鷹の爪の花炭」なる画像が。おおっ、である。
このサイトの「花炭」の頁を覗いてみる。
「お花炭とは、木の実、花、葉、果物、竹の根や枝などを炭化させて作る炭の一種です。素材をそのままの形で炭化させることが出来ます。素材としては、山にあるものでは松ぼっくり、栗のイガ、ヒョウタンなど、野菜ではれんこん、鷹のつめ、落花生などが面白いです」とある。
また、「お花炭は、五百年もの昔から、茶の湯の世界や武将などの茶室などで菊炭と共に使用され、飾り物としても愛でられ、優雅で高尚なものとして扱われていたようです」とあって、茶の湯の世界に日頃、馴染まれている方には、あるいは当たり前の風物なのかもしれない。
(文中の「菊炭」は、たとえば、「菊炭とチレンジア」など参照。詳しくは、「能勢菊炭(池田炭)-インテリアやギフトに豊臣秀吉が茶会で用いた能勢菊炭 池田炭」がいいかも。)
「花炭」だけでネット検索したら132万件もヒットして驚いたが、どうやら「花」と「炭」とに分割して網に掛かるものも掬い上げているからのようだ。
ブログの日記で、「先日、幼稚園の催しで、花炭のアレンジメントを作りました」という書き出しのものがあった。小生が無知なだけで、案外と身近な飾り物として親しまれているのかもしれない。
発見はネットでは叶わなかったが、どうやら「花炭」は冬の季語としても使われるようである(残念ながら断言はできない)。「炭、消炭、炭団、 炭火、埋火、 炭斗、炭竈、炭焼、炭俵、炭売、焚火、榾、炉、囲炉裏、暖房、温突、ストーヴ、スチーム、炬燵、置炬燵、助炭、火鉢」とでは列挙されているのだが。
さて、今日の季語随筆のテーマに「花炭」を選んだのは、以下、若干綴る野暮な話に持っていきたいからである。
戦争と原爆のことは、若干、既に触れたので、以下は、富山大空襲の話題に移る。花炭と原爆や空襲と、どういう関係がある? 焼け焦げた死骸とあからさまに書いていいものか…。
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