「桃の節句」追記?
「桃の節句」は、雛祭り。そのお雛様繋がりということで(?)、天文学の話題を少々。
昨日だったか、ラジオを聴いていたら、星の赤ちゃんを発見したというニュースを耳に。誕生から数万年だとか。
小生には興味のある話なので、帰宅してテレビのニュースを見ていたけど、とうとう見聞きできなかった。確かに今は、西武の堤氏のこと、ライブドアと日本放送(フジテレビ)との戦い、その他、ニュースは尽きないけど、少しくらいはテレビで画像を見たかった。
今、気が付いたけど、このニュースは昨日のものなんだね。小生、遅れてる。
ネットで見ると、「NASA 「星の胎児」撮影に成功 地球から約500光年(毎日新聞)」という見出しが。
早晩、消されていくだろうから、一部だけでも転記させてもらう。
誕生後1万~10万年しかたっておらず、核融合反応で光り出す前の「星の胎児」の撮影に成功したと2日、米航空宇宙局(NASA)や東京大などの研究チームが発表した。これほど若い星の観測は初めてで、研究チームは「星の形成過程を解明する大きな手がかりになる」と話している。
みなみのかんむり座の方向にあり、地球から約500光年離れている。宇宙空間のガスを集めて成長中で、まだ肉眼で見える光は出していない。
NASAゴダード宇宙航空センターの浜口健二研究員らは、欧州宇宙機関のX線天文衛星を使って、この星が出しているX線をとらえた。ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡による赤外線観測で、生まれたばかりの星だと確認された。
(転記終わり)
天文観測関連で、以下の話題も面白い。
「ひまわり?MTSAT?気象庁と国交省命名で“衝突”」:
衛星の放出成功直後の会見で長坂昂一(こういち)気象庁長官が「ひまわりという名前はすでに国民に親しまれている」と先手を打ったのに対し、国交省航空局は「まだ静止軌道にも到達していないのに」と困惑気味で、「正式名称のMTSATで不都合はない」とけん制。“名無し”のまま5月下旬の仕事始め(気象観測)を迎える事態も懸念されている。
MTSATは「ひまわり5号」の後継機としての気象観測機能と、航空管制や航空機と地上設備の通信を行う測位・通信機能を併せ持つ初の衛星。製造費163億円と初期運用費60億円の7割は国交省航空局が負担している。
MTSATはもともと、1999年11月に1号が打ち上げられる予定だった。愛称も一般から募集。9500通の中から選ばれた「みらい」は、打ち上げ成功後に種子島宇宙センターでお披露目するばかりになっていた。しかし、打ち上げ失敗で「みらい」はお蔵入りの憂き目に。
「ひまわり」という知名度の高いブランドを持つ気象庁側は「国民の皆さんが呼びたいように呼んでくれれば」(気象衛星室)と余裕の構え。対する国交省側は、運用開始でも気象庁の半年後と出遅れるとあって形勢不利は否めず、担当者も「民間の通信衛星のように愛称は付けず、MTSATのままで良いのでは」と対抗案がない状態だ。
すれ違う両者だが、過去に選定された「みらい」は「縁起が悪いからダメ」という点では一致している。
(転記終わり)
最後に、落ちまで付いていて、気の利いた記事だ。
次のニュースも、小生には興味津々だった。
「高エネ研が新粒子発見、クオーク1つ置き換わり」:
計2―3個で素粒子一つを構成する基本粒子クオークのうち1個が、「グルーオン」という別の粒子に置き換わったとみられる新粒子を、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の国際共同研究グループが発見し、1日発表した。
グルーオンは通常、クオーク同士を結びつける「のり」として働いているが、宇宙の創成期にはクオークと同様に飛び回っていたと考えられている。新粒子は、宇宙誕生の謎を探る、大きな手がかりになると期待される。
新粒子の内部では、グルーオン1個がのりとして働かず、クオーク2個とともに計3個の基本粒子として存在。その間を、別のグルーオンが結びつけ、安定した形を作っている可能性が高いという。同機構の阿部和雄教授は「新粒子の構造を確認するため、さらに実験を重ねたい」と話している。
(転記終わり)
小生など、十数年前だったか、素粒子論の啓蒙書を読んで、グルーオンという素粒子が登場した時には、あまりに思弁的な、御都合的な素粒子だなという印象を受けていたのに。
季語随筆とは、いささか懸け離れているけれど、森羅万象に関心を抱くことも句作に生きてくると思うし、メモとして残しておく。
一茶や芭蕉だって、知的好奇心は旺盛だったはずだ。無論、虚子や漱石、子規もだ。俳句や川柳は伝統を重んじる。
ただ、その伝統というのは、過去の積み重ねを大切にするだけではなく(この点は、季語随筆を通して、これからドンドン掘り下げていく)、その時代のその都度の最先端の科学や文学、文化、風俗に感性のアンテナがビビッドに感応するべきものだと思う。その結果の創作であり句作なのであり、その成果としての伝統なのだと信じる。
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