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2005/02/11

「雪祭り」追補

 2月8日の季語随筆「雪祭り」の稿に若干の追記をしておきたい。
 一つは「さっぽろ雪祭り」を巡る問題であり、もう一つは、樹氷についての雑学的あれこれである。
 ちなみに、祭りの正式名称は、あくまで「さっぽろ雪祭り」であり、「札幌雪祭り」ではないのだとか。
 何故なのかは調べることができなかった。

「さっぽろ雪祭り」の周辺
 まず、「さっぽろ雪祭り」について、ある人から、以下のような主旨の意見(不満?)を戴いた。

札幌の雪祭りも自衛隊のトラックで運ぶ雪の量は大雪像一つで700台以上・・・これはわざわざ綺麗な雪を郊外から運んでくるもので市内の除雪された雪とは違う。1月の段階ですでに除雪の予算をかなりオーバーしてるとか。雪祭りと上手く連携できないものかなぁ~雪祭り開催の為に市内のメインストリートは綺麗に除雪。でも一本中に入ると雪の山で車が交差もできない状態。土台だけでも除雪の雪を使ってくれたら市民は楽なのに・・・と思うのは何も解らない市民だからなのでしょうが。
(一部、改変の上、転記終わり)

 この意見に対し、小生は、「ネットで「さっぽろ雪祭り」のことなどいろいろ調べていたのですが、同じような不満を持たれる方が地元では多いようでした。Aさんの意見、当然だと思います。当局も地元の理解を得るためにも、工夫の余地がないのか、検討してもらいたいと思う。アンケートなどを募って、問題点の有無を調べるところから始める…。その方が祭りが長続きすると思う。」と答えた。

 実際、小生は、「雪祭り」の中で、「さっぽろ雪祭り」に触れるため、ネットでいろいろ調べていたのだが、地元では様々な意見を持つ人、不満を抱える人、問題点を感じている人がいると気付いたのだった。
 具体的には、雪祭りが行われるメインストリート(大通)は、除雪もされ、よって交通量も多く、路面的に走行(歩行での通行も含め)は支障が少ないが、一歩、裏通りに入ると、表通りから除雪された雪が歩道や路肩に積まれ、人通り(車の走行も)が少ないので、走行(歩行)が大変だ、というものが多かった。
 いつだったか、テレビで「さっぽろ雪祭り」が特集された時に、そういう不満や苦労が地元の人にはあるというコメントを視聴したことがあったのを思い出す。
 祭りの成功のためには、地元の人の協力が欠かせないが、同時に生活上の多少の我慢も強いられる。が、作業的に大変だろうとは思うが、会場へ新鮮で綺麗な雪を運び込んだトラックに、その復路を空で返すのではなく、裏通りなどの邪魔な雪を幾分かでも運び去る、といった工夫はできないものか。
 大通での雪像の制作には、市民などのボランティアが参加するというが、できれば、あと一歩、頑張って、裏通りの除雪とトラックへの積み込みに精を出すなどもボランティアの一環として考えてもいいのではなかろうか。
 そうでなかったら、転記させてもらった方の意見にあるように、雪像の「土台だけでも除雪の雪を使って」みるという手があるのではないか。
「さっぽろ雪祭り」の様子については、「第56回さっぽろ雪まつり」などを参照のこと。
 ついでなので、もう、終わってしまったけれど、「第42回おびひろ氷まつり」という氷像・氷雪像がメインの祭り(の画像)を覗いてみるのも楽しいかも。

 蔵王の樹氷のこと
 小生は樹氷をテレビや写真など以外では見たことがない。そこで、せめて雑学的知識だけでも得ておこうと、樹氷について、若干、調べてみた。
 たまたま、昨夜、ラジオで樹氷についてのインタビュー番組があった(誰へのインタビューだったのか、忘れた!)。その中で、「過冷却水滴」という言葉を聞きかじった。
 早速、「樹氷 過冷却水滴」をキーワードにネット検索してみると、小生が一番知りたい「樹氷ができるまで」を説明してくれるサイトが冒頭に出てきた。山形蔵王ではなく、「阿仁」という地名も、小生には初耳なのだが、敬意を表して参照させていただく。
阿仁の樹氷・メイン」の中の頁である。
 上掲の頁の冒頭に、下記の説明がある:

樹氷は西高東低の強い冬型の気圧配置の時に日本海から‐30℃位でも凍らない雲粒が過冷却水滴として運ばれてきます。この過冷却水滴がアオモリトドマツなどに衝突すると一瞬にして氷になります。次々に過冷却水滴が衝突すると、氷が風上に向かって長さ10cm程度に成長します。この氷は「エビの尻尾」とよばれ、これが繰り返されて大きく成長すると「アイスモンスター」と呼ばれる樹氷となります。

シベリアからの北西の季節風は、日本海の対馬暖流(夏は25℃くらい、冬でも10℃前後)から多くの水蒸気をもらい雪雲をつくる。樹氷は西高東低の強い冬型の気圧配置のときに日本海から-30℃位でも凍らない雲粒が過冷却水滴となって運ばれてきます。この過冷却水滴がアオモリトドマツなどに衝突すると一瞬にして氷になります。次々に過冷却水滴が衝突すると、氷が風上に向かって長さ10cm程度に成長します。樹氷はこうした気象条件の中で成長します。
(転記終わり)

 同上のサイトには、さらに、「樹氷ができる条件」が表に纏められている。
 樹氷は、亜高山地帯に生える常緑樹アオモリトドマツの木に氷と雪が付いたものであり、「アオモリトドマツが自生していなければ樹氷はできません。逆に樹氷によってアオモリトドマツは冬の厳しい気象から守ってくれるので、樹氷のできない所ではアオモリトドマツは自生できません(共存)」といった条件に始まって、様々な条件や環境が揃って初めてできるのだということを教えてくれる。
 
 ところで、文中に「過冷却水滴」という小生には聞き慣れない言葉が出てくる。「‐30℃位でも凍らない雲粒」らしいがもう少し、詳しく知りたい。 
 やはり、同上サイトの「樹氷豆知識」に、まず、「氷の種類」として、「霧氷」「氷柱」「細氷(さいひょう)」「流氷(りゅうひょう)」などがあるとして、樹氷は霧氷の中に分類されると教えてくれる。
 その上で、「過冷却水滴(かれいきゃくすいてき)」について説明が施されている。つまり、「水はふつう0℃で氷になるが、(直径0.01~0.03mm)のような小さな水滴では、最低-30℃でも水滴の状態でいる。しかし、非常に不安定な状態なので、低温の物体にぶつかるととたんに凍りつく」のだとか。

 こうしたメカニズムの説明については、他にも「樹氷ができる理由 宮城蔵王樹氷めぐり」などがある。
 せっかくなので、転記させてもらうと、「日本海を吹き渡るシベリアからの北西の季節風が、対馬海流(暖流)からたっぷりと水蒸気をため込んで、雪雲となって発達します。この雪雲はやがて朝日連峰にぶつかり、上昇気流となります。
 このとき断熱膨張により著しく温度が下がり、含まれた蒸気が凝結核のまわりに凍りつき、多量の雪となって朝日連峰に降りおちます。残った雪雲は、山形市を通過して蔵王連峰にぶつかり、上昇気流となって再び雪を降らせます。ただしこの時の雪雲には凝結核が少ない為、含まれる蒸気は、0℃以下でも凍らない過冷却水滴となって雪と混じり合った状態をつくります。この過冷却水滴がこの時期特有の北西からの強い風によってアオモリトドマツの葉にぶつかって樹氷が出来るのです」という。
 文中の「凝結核」という言葉が見られる。これは、つまりは、素人的に大胆に理解するとしたら、雪の結晶ができる際にも必要な、「空気中のほこりなど」と思っていいのだろうか。
 つまり、「この時の雪雲には凝結核が少ない」とは、要するに小生らしく大雑把な解釈を施すとして、空気が綺麗過ぎるということなのだろうか。
 尚、「樹氷ができる理由 宮城蔵王樹氷めぐり」では、「ちなみに山形蔵王よりも過冷却水滴が宮城蔵王の方が小さい為に綺麗な樹氷ができると言われます」とあるが、この点は、確認しきれなかった。

 昨夜、ラジオで聴いた「樹氷についてのインタビュー番組」では、黄砂が飛んできて、白い雪と黄砂とが層状になっているとか、「雪」という漢字の入った地名は案外と少ないとか、樹氷ができる山の高度が、一昔前と比べて平均して百メートルほど高くなっている、つまり、樹氷の形成され観察される高度(場所)も変わって来ているところにも、地球温暖化の影響が現れているのかも、などなど、興味深い話があったのだが、生憎、仕事中だったこともあり、話の大半を聞き逃してしまった。
 そもそも、一体、誰が話をされていたのかも分からないのだ。困ったものだ。

 乳母車のこと
 余談ついでなので、昨日、ちょっと驚いた光景に遭遇した。小生、乳母車を見たのである。といっても、赤ちゃんを二人乗せる乳母車なら、時折、見かけるのだが、昨日は、なんと四人乗りの乳母車だったのだ。
 が、これはこんなことに驚く小生が事情に疎いだけのことなのだろう。ネットで調べたら、「4人乗りベビーカー」という商品の写真もある。
 そうか、今は乳母車とは呼ばず、ベビーカーと呼ばないといけないのか。
 ま、どうでもいいような話題だった。
 橋 幸夫の霧氷でも口ずさみながら、稿を締めておくかな。といいつつ、年配者の小生は、「霧氷」をハミングしようとすると、つい、谷啓のギャグを連想してしまう。情感も何もあったものじゃない。

 雪掻きも痒いところに届くごと
 霧氷と聞き橋と谷とに宙ぶらりん
 樹氷よりロック浮かべるほうが好き
 

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