比良八講(ひらはっこう)
今日の表題に選んだ「比良八講(ひらはっこう)」(「ひらのはっこう」、あるいは、「ひらのはつかう」とも)とは、「比良大明神で叡山の衆徒が修した法華八講」のことで、「湖国に春の訪れを告げる恒例の法要「比良八講(ひらはっこう)」は、例年3月26日に大津市と周辺の琵琶湖で営まれ、僧りょや修験者らが、比良山系から取水した“法水”を湖面に注ぎ、物故者の供養や湖上安全を祈願する」ものだという(「歴史散歩・比良八講荒れじまい」より)。
同サイトによると、「この法要は、比叡山僧が比良山中で行っていた修法。法華八講(ほっけはっこう)という天台宗の試験を兼ねた大切な法要で、戦後に復活された」とのことで、「この法要のころに寒気がぶり返し、突風が吹いて琵琶湖が大荒れになる。これは琵琶湖と比良山の温度差で突風が起こるものであるが、これを人々は「比良八講(ひらはっこう)」と呼び、この日を「比良の八荒、荒れじまい」の日として、この法要が終わると湖国にも本格的な春が訪れる、とされる」という。
3月26日の行事のはずなのに、なぜか2月の季語扱いとなっている。
文中にある「法華八講とは、8人の僧侶が法華経全8巻をそれぞれ朝・夕一巻ずつ4日間で読経する法会」だとのこと。
『源氏物語』に親しまれている方なら、法華八講などの法会の場面が出てくることは御存知なのかもしれない。
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