ストーヴ
今日は大晦日。その表題に「ストーブ」というのは、味気ないだろうか。
でも、いろいろあったこの年、悲惨な事件、未曾有の災害などがあまりに多すぎた。夏にオリンピックがあったことなど、夢のようでもある。
それなので、「ストーブ」に当たって、せめて体だけでも暖めたい…といのは、あまりに安易過ぎる発想法だろうか。でも、エアコンは苦手だし(部屋には設置されているのだけど)、かといって、火鉢を持ち出すのも、密閉状態の部屋ええは怖い。足温器を学生時代やフリーター時代には使っていたが、足温器だけでは寒さに耐えられない。部屋の床は、たまに掃除機を掛けているのだけど、正直なところ、汚いし、そもそも、且つ、詰めた本などの詰められたダンボールが壁に山積みになっていることもあって部屋が狭く大好きな炬燵は置けない。
ガスも灯油のストーブも、学生時代の失敗もあるので怖い(「ガス中毒事故余聞」参照)。
となると、電気ストーブに頼るしかないのである。
そう、ストーブといっても、薪ストーブでもなければ、ガスや灯油(石油)ストーブでもない、電気ストーブなのである。
まして、暖炉でも、湯たんぽでも、行火(あんか)や懐炉(かいろ)などではないのだ。
まあ、一番暖かいのは、体を直接、火に当てることだろう。ジリジリ、ジュージュー、こんがりと。でも、暖かさはダントツだろうが、少々、熱すぎるかもしれない。これは、最後の最後の取っておきの手段である。
電気カーペットなど敷くのも手だろうが、居眠りが得意の小生、うっかり寝込んでしまって低温火傷(やけど)してしまいそうで、やはり使用が躊躇われる。
部屋が密閉されていて、日当たりがよかったりしたら、日光浴というか日向ぼっこという手もある。ただし、これは日中だけのこと。宵闇が迫る頃には、一気に冷え込んでしまう。そういえば、近所で見かける猫殿も、日向ぼっこはしていないようだ。
さすがにアスファルト(コンクリート)自体が冷え込んでいるからなのだろう。
ただ、朝、会社からの帰り、近所でアパートの前で紐につながれた犬(柴犬風)が路上に座り込んでいるのを見かけた。太陽は上がり始めていたけれど、いくら分厚い生まれ持っての毛皮のコートを着込んでいるとはいえ、さぞかし路面は冷たかろうに。
そういえば、小生が通りかかる公園の近くで、やや窪んだ歩道にダンボールやら毛布などを敷いたり被ったりして寝込んでいるホームレスの方も見かけたりする。幾らなんでも、今からの季節は、耐えがたい寒さが襲っているだろうし、見るのもつらいものである。
人によっては、酒で体を暖めるという手段を採ることもあるようだ。アルコールが体に回って、体がポッポして、顔も上気したりして、見るからに体が火照っているのが分かる。でも、酔ったまま寝込んで、気がついたら冷え切った部屋、場合によってはお犬様同様路上で凍えている自分に気付くかもしれない(気付かないまま、安らかにあの世へ移行される場合もあるかもしれないが)。
他には、これは最近に限らず小生がよく使う手、結構、ポピュラーな手段として、セーターなどを重ね着し、その上にコートなどを羽織るなんて知恵を実行することもある。
そう、ストーブといっても、薪(石炭)ストーブでもなければ、ガスや灯油(石油)ストーブでもない、電気ストーブなのである。
まして、暖炉でも、湯たんぽでも、行火(あんか)や懐炉(かいろ)などではないのだ。
まあ、一番暖かいのは、体を直接、火に当てることだろう。ジリジリ、ジュージュー、こんがりと。でも、暖かさはダントツだろうが、少々、熱すぎるかもしれない。これは、最後の最後の取っておきの手段である。
電気カーペットなど敷くのも手だろうが、居眠りが得意の小生、うっかり寝込んでしまって低温火傷(やけど)してしまいそうで、やはり使用が躊躇われる。
部屋が密閉されていて、日当たりがよかったりしたら、日光浴というか日向ぼっこという手もある。ただし、これは日中だけのこと。宵闇が迫る頃には、一気に冷え込んでしまう。そういえば、近所で見かける猫殿も、日向ぼっこはしていないようだ。
さすがにアスファルト(コンクリート)自体が冷え込んでいるからなのだろう。
ただ、朝、会社からの帰り、近所でアパートの前で紐につながれた犬(柴犬風)が路上に座り込んでいるのを見かけた。太陽は上がり始めていたけれど、いくら分厚い生まれ持っての毛皮のコートを着込んでいるとはいえ、さぞかし路面は冷たかろうに。
そういえば、小生が通りかかる公園の近くで、やや窪んだ歩道にダンボールやら毛布などを敷いたり被ったりして寝込んでいるホームレスの方も見かけたりする。幾らなんでも、今からの季節は、耐えがたい寒さが襲っているだろうし、見るのもつらいものである。
人によっては、酒で体を暖めるという手段を採ることもあるようだ。アルコールが体に回って、体がポッポして、顔も上気したりして、見るからに体が火照っているのが分かる。でも、酔ったまま寝込んで、気がついたら冷え切った部屋、場合によってはお犬様同様路上で凍えている自分に気付くかもしれない(気付かないまま、安らかにあの世へ移行される場合もあるかもしれないが)。
他には、これは最近に限らず小生がよく使う手、結構、ポピュラーな手段として、セーターなどを重ね着し、その上にコートなどを羽織るなんて知恵を実行することもある。
暖房のことについては、既に「仲冬・大雪・炬燵」や「火鉢」で少々、触れているので、これ以上の言及は避けておく。
小生、「ストーブ」を表題に選んだのは、ただただ、年末を迎えて寒々しい世相が少しでもこの言葉で暖かくなって欲しいという老婆心からに過ぎないのである。非科学的かもしれないが、気持ちだけは汲んで貰いたいものである。
さて、このブログ日記を書く直前まで、小生は掌編を書いていた。
今年、年間掌編百篇という目標を立て、辛うじてだが、なんとか遣り通すことが出来た。その記念すべき作品のタイトルは「蒼い月」である。
せっかく、「ストーブ」という表題で暖まったのを、自ら冷や水を浴びせるようで、申し訳ない気もしないではないが、書いてしまった以上は仕方がない。
しかも、困ったことに、本作、「蒼い月(前編)」となった。つまり、掌編なのに、一晩で書ききれず、どうやら続きを来年(多分)書くはめになってしまったのである。
せめて、後編に収めたいものである。
さて、年内のブログ季語随筆日記も、本日で終了である。来年のことを言うと鬼が笑うというが、鬼には高笑いさせておけばいいのである。小生も一緒に笑ってやるし。
ストーブという言葉を織り込んだ句は、ネットではなかなか見つからない。暖炉だったりすると、結構、見つかりそうだが。どこか、この言葉だけでは味気ないということなのか。
それでも、幾つかは見つかったので列挙しておく。「ストーブの消し役母の息災よ」は、なかなか味わいがある。「扇風機暖がとれないストーブだ」は、少々、荒いがユーモラスでもある句かも。「ストーブを蹴飛ばさぬやう愛し合う」は、おー熱い暑い。「人の世はなんぼのものぢや股ストーブ」は、寒いところから暖房のある部屋に来ると、何よりとにかく暖まりたくなる心境がよく出ていて実感が篭っている。
他にも見受けられるが、今日はこれまで。
やはり、ストーブという語感のせいか、しみじみした句よりもユーモラス系、あるいは滑稽味を狙った句が多いようである。句に限らないだろうが、語感の持つ表現への影響力は、バカにならないものがあるようだ。
さ、最後だ、駄句で締めよう:
ストーブを取り囲んでの人の和よ
ストーブの上で焼くのは芋とピザ
ストーブで手袋温め立つ湯気よ
ストーブに近付きすぎてズボン焼け
ストーブの焔の赤に眠気来る
ストーブの焼ける音のみ響く部屋
ストーブで焼き芋焦がし叱られし
最後に、もう一度、我がサンバチーム・リベルダージの新年会のお知らせを:
「新年パーティー2005」
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コメント
ストーブは、里の香りがします。
今、自宅でも、実家でも、ファンヒーターを主に使っていますが、
それを知っててもなお、郷愁が…。
火にあたる行為が出来るのは、ストーブ。
(すみません、電気ストーブは、論外とさせて頂きます。)
その暖かさは、実際は違うとしても、ファンヒーターの上を行きます。
その上からは、色々なかぐわしい匂いが漂ってきます。
お芋だったり、食パンだったり、汁物だったり、煮物だったり。
はぁ。お腹がすいてきちゃいました~。
投稿: Amice | 2004/12/31 08:15
あ、そうそう。
生きておられて良かったですね~。
投稿: Amice | 2004/12/31 08:17
Amiceさん、コメントをありがとう。電気ストーブは論外。小生も同感。ダルマストーブとか火鉢とか、炭火の焔を様子を眺めながら、あれこれ楽しむのが素敵ですよね。炬燵も電気が楽だし安全だろうけど、炭火の炬燵が懐かしいのは間違いない。
ガスの事故…。ギリギリでした。あれで小生の元々中身の乏しかった脳味噌が、一層、ふにゃふにゃになってしまいました。
小生には、大雪の関越自動車道でのオートバイ遭難事件もあります。いつかは書いてみたい。あとは青梅マラソンの逸話も。楽しみに取ってありますちゃ。
投稿: やいっち | 2004/12/31 12:45
あけましておめでとう・・
寒いね・・ストーブが止まっちゃったよ・・
灯油入れに行くのも寒いんだよなぁぁぁ (ノ_-;)ハア…
投稿: rudo | 2005/01/01 03:33
rudoさん、富山から、あけおめ、です。
灯油なく泣く泣く遠く取りに行く
一人ではトークがなくて人恋し
投稿: やいっち | 2005/01/02 02:14
うまい!!
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ今年もよろしく。
投稿: rudo | 2005/01/02 22:14
tanuさん、今年も宜しく。
横顔、見たよ。いつかの青色の少女の絵は、イメージの上での自画像だったのかな。
あの絵を使いたいと思いつつ、できないでいる。自分の力量の限界を感じています。
青い影心映して今もなお
二人影寄り添いあっても一人きり
投稿: 弥一=無精 | 2005/01/04 20:34
僕の家は掘りごたつがあるんですよ。
この場所に家を建てるとき、もう掘りごたつなんて時代遅れでしたから、父母は結構探したようです。
けど母の介護が必要になると、玄関入ったところにすぐ掘りごたつがあるのでは車椅子やらなんやらではまずいことこの上ない。ということで今どうするか思案中。なかなか思い通りにはいきませんね。
投稿: oki | 2005/01/05 23:50
okiさん、田舎の我が家も昔は掘り炬燵。でも夏場は、その穴は半畳の畳で埋めていた。今は電気炬燵だけど、居間にあるので、脇や壁に沿って居間から寝室やトイレ、玄関などへ手摺りを取り付けている。
夏の時より、お袋は改善が見られて、少々(数歩)なら歩けるようになっていて、嬉しい驚きだった。雪さえ降らなければ車椅子での外出も可能だったかもしれない。
投稿: 弥一=無精 | 2005/01/06 00:15