野路の秋
今日、用事があって街道の先の大きな郵便局へ歩いて行って来た。いつもならバイクで行くのをわざわざ徒歩で行ったのは、その帰りに図書館に寄るつもりだったからである。
数日間続いた雨もようやく昨日、上がり、秋晴れとは行かないが、穏やかな陽気、歩いていても気分がいい。
さて、帰りに図書館で、久しぶりに本を物色し、司書の素敵な人の顔を拝み、お気に入りの本が見つかったら、借りて帰ろう、なんて思っていたら、なんと、第二木曜日は休館だってさ。トホホ。
今年初めて図書館に行ったのに、もしかしたら二年ぶりの図書館だったのに、休館日に当たるとは、よくよく運が悪いのだ。週日に休みがあるなんて、信じられない気がする。これで、また、図書館とは、また、しばらくは遠ざかるのだろう。
例によって、あちこちの掲示板に駄文を綴っている。その一部を転記しておこう:
○ 小生、前にクマさんの話題で目の下のクマなど持ち出して冗談を書いたけど、案外と無縁ではない可能性もあるらしい。
そもそも熊(クマ)という名前の語源はハッキリしない。
1.昔は、暗いところを隈(クマ)と呼んだ所から、クマのような黒くて怖い動物もクマと呼ぶようになった…。
2.昔は、恐ろしい動物をカミ(カムイ)と呼んだ所から。このカムイが後にカミ(神)に転訛していったという説があるが、そもそもカムイには(神=熊)の両義があったらしい(アイヌ)。
3.朝鮮語ではクマのことを「コム」と呼ぶことから、朝鮮人の渡来と共にその呼称が日本に伝わった(熊は百済の象徴)。
「隈なく」というと、徹底的にで、透き間(洩れ)なくということで、隈って意味深い言葉だ。
うーん、断定的なことはいえないけど、目の下の隈……婀娜や疎かにはできないかも。
みなさん、目の下の隈、もっと大切にして濃くしましょう!
○(以下は、あるサイトの掲示板にロダンの「考える人」が話題に上っていたこと、また、「膝を抱く」が焦点の句が載っていたので、その句の連想もあって、句を寄せたこともあり、転記する)
ロダンの彫刻は、上野の西洋美術館でしばしば見ました。
「考える人」写実的な彫刻といわれるロダンだけど、格好がちょっと不自然に見えたりする、そんな意見も、まま見受けられる。小生も何となくそう思う。
以前、彫刻家の佐藤忠良の講演を聴いたことがありますが、ま、ある意味、当たり前だけど、彫刻は手触り(感触)の芸術だという話だったような記憶があります。
ロダンの作品も、見た印象も大事だけど、実際に触って、その感触を味わってみないと、真価が分からないのかも。
我が子抱く母の寝息の微かなる
長き夜膝を塒の猫重し
○ 小生、ガキの頃から時代劇が好き。「月影に兵庫と続くテレビ好き」という句もあるほど。
幼い頃、時代劇では悪人は本当に斬られていると思っていた。で、どんな人が斬られるのかとない頭を絞って得た結論は……。そうだ! 死刑囚の人たちを斬っちゃってるんだ!!!
自分って頭いいって思ったものでした。懐かしい。
死んだふり斬られた武士が息をつく
☆ さて、今日は、「秋霜烈日じゃないけれど」なんて、日記だけど、長文のほとんどコラム風エッセイを書いたこともあり、ほかには纏まった文章は書いていない。
その代わり、メルマガを配信した。その目次を示しておく:
目次:●1.人間を定義する(続)
●2.三途の川と賽の河原と
●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか
今日は、久しぶりに一時間近く歩いたので、小生としては体力の使いすぎ。文章に割く余力が乏しくなってしまった。仕方ないね。それにしても、図書館の中を覗けなかったのは実に残念。チャンスだったのに。
ところで、わざわざ掲示板の発言を転記するのは、近い将来、場合によっては、さらに調べてエッセイなり掌編なりに仕立てたいという下心があるからなのである。
「隈と熊」も、「彫刻と手触り」も、展開次第では、それなりのエッセイになると思える。
無論、本日、配信したメルマガの「人間の定義」も「三途の川」の話も、その気になれば、もう少しは展開の余地、調べる余地があるのだ。
掲げた画像は、水曜日の営業が終わりに近付いている木曜日の未明(未明にもなっていないかな)に、某運河脇の公園で見かけた木の実。何の実なのか、分からないけど、なんとなく秋を感じさせたので、思わず撮ってみた。今日の日記の表題を「野路の秋」にしたのも、この光景が頭にあったからである。
野路の秋 真っ赤な木の実 寄り添って
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