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2004/10/12

秋気澄む日々…

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 表題とは違って、東京は連休中を通して、台風だったり、台風一過の快晴とは程遠かったり、なのだが、まあ、秋気澄む日々を希っている意味も篭めて付けたタイトルなのだ。掲げた写真も、そんなわけで選んだのだった。

 この連休は、エッセイなども含め創作三昧となった。などというと格好いいが、台風一過にも関わらず雨模様の天気と、手元不如意などで身動きが取れなかった、というのが実情なのである。
 前にも書いたが、連休の内に書いたものを列挙しておくと、雑文系が、「前田普羅のこと」「三途の川と賽の河原と」「光害(ひかりがい)のこと」の3篇、虚構系が、「ディープタイム 」「天の川幻想」の2篇である。
「三途の川と賽の河原と」は、「三途の川のこと」の続編で、焦点は賽の河原にあったのだが、三途の川にさえも辿り着かないうちに、長すぎて中断させてしまった。書き始めると、あれこれ連想が働いて、道草の多い文章になる小生の性癖が出てしまうのである。
 特に、三途の川というと、立山曼荼羅を思い起こしてしまい、つい、それに絡む思い出をつづりたくなってしまうのだった。
「光害(ひかりがい)のこと」は、読んで字の如しで、光の害の話である。「光害」と書いて、「ひかりがい」と読ませるらしい。現代の日本は、町中を明るくしようと、工夫を重ねてきたが、過度の光に溢れている。街灯など、必要なものもあるが、過度の光が充満してしまって、それが空にまで洩れ零れている。
 夜空に溢れた光。それは、形を変えたゴミの廃棄に他ならないのだ、エネルギーの無駄遣いなのだという発想が高まりつつあるのだ。
「ディープタイム 」のことは、前日の日記に既に書いてある。
「天の川幻想」は、まさに、「光害(ひかりがい)のこと」と相関する。ある首切りに遭った主人公が、やっと開放された気分になり、それまで忙しくて行けなかった、ある念願の場所へ赴く。
 そこは、町外れにある鎮守の森。森を更に奥深くまで歩くと、もう、町灯りどころか、人工的な明りなど一切届かない世界に至る。
 真っ暗闇のその世界で主人公が体験したものとは……、まさに天の川幻想なのである。
(内緒だが、この「天の川幻想」についても、誰か、挿絵を書いてくれないかと密かに願っている。)
 年間掌編百篇が目標で、今月のノルマは八篇。これで、今月は3篇となったので、まずまずのペースとなった。やれやれである。これで、残すは、年内に21個となった。胸突き八丁の日々が続く。

 どうも、書いたはいいが、アップが追い着かない。というより、アップする時間があったら、読書と執筆に振り向けたいので、結果、アップ作業が疎かになってしまうのである。仮眠と居眠りが牢固たる持疾になっているので、実際に頭を使って何かをする時間は限られている。
 困ったものである。

 先週と週末とに、メルマガを配信した。その目次だけ、示しておく:

[04/10/04 配信分]
   目次:●1.秋の月をめぐって
      ◎ 我がリベルダージのパレード情報
      ●2.藤沢周平の周辺
      ●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか
[04/10/11 配信分]
   目次:●1.三途の川のこと
      ◎勝手にサイト紹介:「美しい般若心経」
      ●2.人間を定義する(前編)
      ●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか

 さて、例によって、汗駄句川柳を。昨日、あちこちの掲示板に書き散らしたものである。小生は、川柳はほぼ常に掲示板に書いたメッセージに付するためにひねっている。もしかしたらダブっているものがあるかもしれないが、愛敬と見逃して欲しい。
 そういう事情もあっての川柳の数々なので、脈絡から切り離すと、ただのおふざけになってしまうのが辛い:

 あぶく銭 濡れ手に粟と どこ違う
 年寄ると 涙もろいの 空よりも
 古代文字 謎を秘めつつ 解くを待つ
 揺れる葉も 焦らさないでと 空に言う
 筍の 猛々しきは 家の床 
 筍の 家の床下 竹だけだ
 龍田姫 待つ人忘れ 席を立つ
 朝寒し 待てど暮らせど 来ぬ人よ
 待ちぼうけ かさねがさねの 飲み明かし
 秋深し 酔いどれの朝 迎えけり
 露しとど 待ち草臥れて 澄まぬ秋
 肩透かし その気もなしに 振ってみせ
 肩透かし 振られたくせに 振ったふり
 肩透かし 秋の夕焼け 浮かぶ顔
 肩透かし もぬけの殻に 秋暮れる

 掲げた写真は、例によって、徹夜のタクシー仕事が終わりに近付いた頃の朝の写真。実際に撮ったのは、先週なのだが、秋晴れを待ち望んで載せてみる。空も乗って欲しいね。

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